Aibo link株式会社(本社:山形県米沢市、代表取締役:後藤毅充、以下「当社」)は、建設現場における安全管理の高度化と、地域全体でのDX推進を目的として、生成AI技術を活用した現場支援AIアプリ「Aibo Safety AI(アイボ・セーフティ・エーアイ)」を開発・提供開始しました。本アプリは、オープンソースAI開発プラットフォーム「Dify」上で構築されており、地域の建設現場でも導入しやすい形で展開しています。
■開発背景
建設現場における安全対策は、施工管理者一人ひとりの経験や知識に大きく依存してきました。しかし、人手不足や技術継承の難しさ、そして働き方改革の進展により、誰もが同じレベルで危険を予測・共有できる仕組みが求められています。当社は、こうした課題に対してAIを活用し、「気づき」と「学び」を支援する仕組みとしてAibo Safety AIを開発しました。

■アプリ概要
施工管理者はスマートフォンやタブレットから工事内容、作業内容、天気・気温、現場写真を入力します。AIが入力情報と画像を解析し、潜在的なリスクと防止策を提示します。
出力例:
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打設時の型枠破損やはらみ(圧力による型枠の変形・崩壊リスク)
→ コンクリートの打設速度・打設高さを管理し、型枠の耐圧確認を実施 -
打設中の作業員転倒・落下(足場上でのホース操作や滑りによる事故
→ 作業床・足場の安全帯使用、通路・立入禁止範囲の明確化
これにより、経験の浅い監督でも現場の危険を即座に把握でき、
安全会議やKY(危険予知)活動の質を高めることが可能になります。
■今後の展開
現在、山形県内の建設現場において「Aibo Safety AI」の実証運用を進めています。
今後は、アプリの分析精度向上とあわせて、地域全体のDX推進を見据えたノーコードアプリ開発の拡大を図ってまいります。
Difyを活用したノーコード開発により、建設業だけでなく、製造・教育・介護など幅広い産業分野での業務効率化や安全支援を実現することを目指します。
また、地域企業との連携を強化し、「現場から始まるデジタル変革」の実践モデルを山形から全国へ発信していきます。


