■地域課題を、地域の高校生がAIで解決

山形県米沢市にある県立鶴城高校の専攻科の生徒たちが、生成AIプラットフォーム「Dify」を活用し、地域の課題に即したAIアプリを自ら企画・開発しました。本取り組みは、Aibo Link株式会社(本社:山形県米沢市、代表:後藤毅充)が技術指導と教育支援を行い、実現したものです。生徒たちは、単なるプログラミングやAIツールの習得にとどまらず、自分たちの身の回りにあるリアルな課題を自ら発見し、生成AIを活用した具体的な解決策を形にしていきました。
■生徒が開発したアプリの具体事例
① 異動してきた先生を助ける「公文書検索AIアプリ」

新任教員が文書作成に苦労している様子に着目した生徒が、過去の公文書をAIに学習させ、チャット形式で業務支援ができるアプリを開発。先生が質問を入力するだけで、参考となる文例や文章案を提示する実用的なツールとなりました。
② 地元神社の業務を効率化「寄付者の住所管理AIアプリ」

実家が神社を営む女子生徒が、寄付金の住所入力作業に膨大な手間がかかっていることに着目。寄付者の氏名と金額を入力するだけで、Googleスプレッドシートと自動連携して管理帳簿を作成するAIアプリを構築。年間で約100時間の作業時間短縮を実現しました。
■生成AI教育が地域社会の変革を促すきっかけに
本プロジェクトは、AIを活用して地域に貢献できる即戦力人材の育成を目的とした教育プログラムの一環として実施されました。DifyやGoogle Apps Scriptなどを活用しながら、単なるIT教育ではなく、課題解決型・実践型のアプローチを重視しています。特に、今回の取り組みでは、若者が自ら問題を発見し、地域のために技術を活かそうとする主体的な姿勢が随所に見られ、今後の地域DX推進や人材育成にとって大きな可能性を感じさせる結果となりました。今後、学校教育におけるDX推進や先生方の業務改善の取り組みにも応用できるプログラムです。導入をご検討の際はお気軽にご相談ください。


